社会総合 - エキサイトニュース:暴行された米美人記者巡り議論 なぜ危険な場所に行ったのか
この件については私自身の考えがまとまっているわけではないので、具体的な意見を述べるに至らないんですが、先日NHKの「ディープピープル/DEEP PEOPLE」で戦場カメラマンの3人が語っていたことが印象に残りましたので書いておこうかなと。
第8回放送 戦場カメラマン - これまでの放送:ディープピープル/DEEP PEOPLE
「ハイリスクな現場で、ハイリターンな瞬間を撮影したことはない」(宮嶋茂樹)
そして今、最も戦場カメラマンが気をつけなければならないのが、「群集」と「誘拐」と語る高橋。敵意を持つ人物の一声だけで群集の空気が一変して襲われかねない。事実、アフリカのソマリアでは、多くのジャーナリストが命を落とした。そのためには、カメラマン同士が協力して行動し、けっして孤立しないことで危険を回避しているという。
この事件を知った後で聞いた発言だったので、現場の生々しさが伝わる話だな〜と。
ともあれ、今はただこの女性記者が諸々のことから回復してくれることを祈ります。
書き起こしされている方もいます。
〈記事一部引用〉ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
米CBSニュースの女性記者、ララ・ローガンさんがエジプトの反政府デモの取材中、暴徒と化した群集に襲われた。CBSが「性的暴行を受けた」と発表したこともあり、世界中に衝撃を与えた。
ローガンさんはイラクなど戦場リポートの経験が豊富な一方、「美人記者」として注目度も高かった。米国では「わざわざ危険な場所に彼女が行く必要があったのか」と議論が起きている。
「ララ・ローガンは生きていて幸運だった」
CBSによるとローガン記者は2011年2月11日、エジプト・カイロのタハリール広場で200人以上に囲まれ、同行していた取材スタッフと引き離されたうえで暴行を受けた。翌日には米国に帰国して入院、治療を受けた後に退院して自宅に戻ったと報道されている。
CBSの看板報道番組の特派員として活動するローガン記者は、かつてモデルだったと言われ容姿端麗だ。これまでイラクやアフガニスタンに従軍記者として同行し、現地からリポートしていた。エジプトで被害にあった日も、直前までデモの様子を伝えていた。その数日前までは自身の「フェイスブック」をたびたび更新し、「今夜のニュースでカイロの様子をお伝えします」などと書いていた。
だが、今回の暴行事件に関してローガン記者を「批判」する動きもある。米ブログメディア「ゲートウェイ・パンディット」を運営する米ブロガーのジム・ホフト氏は2月16日、「ララ・ローガンは生きていて幸運だった」「なぜこの魅力的な金髪の女性記者がわざわざタハリール広場でウロウロしていたのか」と投稿。危険な場所だと知ったうえで被害に合ったとし、「二度と同じことをすべきでない」と苦言を呈した。
〜〜中略〜〜
女性ジャーナリストのゲイル・ツェマック・レモン氏は「ハフィントン・ポスト」に記事を寄せ、「なぜローガン記者はそこ(タハリール広場)に行ったのか、女性がそんなカオス状態の場所に行くべきか」という問いに「それが彼女の仕事だ」と明言。「男性であれ女性であれ、紛争地域を訪れるという決断はその人自身が下すもの」と、ローガン記者の行動を支持した。
だが複雑な胸中を語る人もいる。CBSワシントン支局長を務めるジャネット・ライズナー氏は英デイリーメール紙電子版「メールオンライン」の取材に対して、ローガン記者に向け「再び戦争報道の現場に戻ろうとするなら、自分が2児の母であることをよく考え、とにかく慎重に振舞うべきだ」と助言した。一方、「もし彼女が(戦場に)戻りたくて、CBSも喜んで受け入れるとしたら、誰も止めることはできないでしょう」と語っている。
〈一部引用終わり〉ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー