
なんつーか、濃い映画でした^^;。面白いっちゃあ、面白いんですが(笑)。悲しくもあり、楽しくもあり、いろいろな感情が多重に折り重なった本体を、ポップなミュージカルで包んだような感じでしょうか。かなり抽象的な表現で申し訳ないですが^^;。
どんなにカラフルにしても、どんなに賑やかに歌い踊っても、底に流れる重さが垣間見えると、何とも言えない感じになるし。楽しかった〜、で済まされない何かがあるというか。個人的には見応えのある映画だったと思います。
しかしこの映画くらい、観る人の年齢や、考え方や、恋愛観によって主人公の捉え方が様々な映画ってなかなかないんじゃなかろうか。好き嫌いの分かれる映画って結構あると思いますが、この映画はそれが如実に出そうですね。原作もあるから、原作を読んでいる読んでいないでも分かれそうだし。ちなみに私は原作はまだ読んでません。すでに読んだものが映画化なら仕方ないですが、読んでいなければ映画を先に観ます。その方がキャラクターでがっかりすることも少ないので(笑)。
今回なかなか面白いキャスティングでしたね。お笑い芸人さんが多かったですが、中島監督お笑い好きだからなぁ。アドリブもうまいですしね。個人的にはゴリと劇団ひとりが面白かったです。あと八女川徹也役の宮藤官九郎と、沢村めぐみ役の黒沢あすかは良かったですねぇ。
いきなり冒頭から木村カエラのアップで始まり、思わず「これ、嫌われ松子の一生よね?」と頭の中で自問してしまいました(笑)。中島監督ならではのポップで強烈な色使いと、すごいテンポで進むストーリー展開でグイグイ引き込まれました。ただ、後半は少しテンポがイマイチだったかな。時間的にも、もう少し短めにまとめても良かったような気が。最後のほうはちょっと感傷的なシーンが長すぎて、その前で泣けた私はかえって落ち着いてしまいました^^;。あと5〜10分くらい短めにまとめて2時間ちょうどくらいで良かったかも。最後のシーンは好きですけどね。やっぱり最後はそこに帰るんだね、みたいな。
もともとミュージカル映画とかあまり観ないし、邦画では更にう〜ん、な感じですが、この映画は全然違和感を感じなかったし好きでした。ま、BONNIE PINKとかAIとか、好きなミュージシャンばかりだったせいもありますが(笑)。
めざましテレビのインタビューで、中島監督が「悲劇だからこそミュージカルが合う」って言ってましたが、なるほどなと。
いや、久々に後に残る映画でした。
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