どうしようか迷っていた作品でしたが、近所の映画館に来たので鑑賞。
感想書くとネタばれになりそうなので、ご了承ください。
【映画】戦火の馬|公式サイト
あらすじ: 農村に住む少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)の愛馬であるジョーイが軍馬として騎馬隊に売られ、フランスの戦地に送られてしまう。敵味方の区別を知らないジョーイの目に、戦争は愚かさで悲惨なものとして映るだけだった。一方そのころ、アルバートは徴兵年齢に満たないにもかかわらず、ジョーイと会いたいがため激戦下のフランスへ旅立つ。
戦火の馬|解説・あらすじ - Yahoo!映画
さすがスピルバーグ、人と馬との交流をベタながら感動的に描き出しております(笑)。
いや、マジで“王道モノ”を“王道モノ”として堂々と描き出して清々しいほどです。
とにかく馬たちが素晴らしい。
主人公の馬ジョーイの描き方が上手いですねぇ。
馬たち自身も素晴らしいんでしょうが、仕草や動きを上手に演出として使っているスピルバーグと馬のトレーナー達の努力は賞賛に値すると思います。
主人公(になるのかな?)少年アルバート役のジェレミー・アーヴァインが素朴な感じで良かったです。
こういうクラシカルな感じの物語にピッタリでした。
最初の素朴な少年から、ラストの逞しく成長した青年まで上手く演じていたと思います。
戦争によって人間の手から手へ翻弄されていくジョーイの周りで起こる人間模様にも色々考えさせられました。
戦争という名の下に起こる、人間の無情さや下劣さもあまりヘビーにならない程度に描いています。
あまり馴染みの無かった第一次世界大戦についても少しだけ知ることができました。
多くの馬たちが軍馬として駆り出されていた事を今回初めて知りました。
もともと児童文学が原作ですが、原作者のマイケル・モーパーゴはこの作品で奥様と共にエキストラ出演しているそうです。観賞後にパンフレットを読んで知ったんですけど、観る前に知っていたらチェックしてたんだけどなぁ(笑)。
印象的なシーンはいくつかありますが、後半の有刺鉄線にジョーイが絡まってしまったシーンは印象に残りますね。敵対する人間同士の、馬の救出を介してのやりとりが良いです。
あとはやはり、アルバートとジョーイの再会シーンかな。
ここはやはりジーンとしました。
2時間半近くあるのにあまり中だるみもなかったし、私は長く感じませんでした。
ベタな感動モノと言ってしまえばそれだけですが、十分感動できる良い作品でしたし、スクリーンで鑑賞するだけの価値があるベタな感動モノだと思います。