けっこう前に観たんですけど、なにやかにやで感想を書かずじまいだったので^^;。
いや、面白かったです!大爆笑!ではなかったですけど(笑)、上映中ずっと顔が笑っていたような気がします^^;。
あり得ない展開と、超個性的なキャラクターがドタバタと駆け回るコメディですが、ところどころ泣かせどころみたいなシリアスなパートが横軸に走っていて、ストーリーに上手くドラマとしての厚みをつけていました。そこら辺は堤さんの演技光っていましたね。ハジケっぷりもすごかったですけど(笑)。
今回主演の阿部サダヲさんがハイテンションでしたが、ちゃんと周りも絡めつつなのでこちらがシラけることはなかったです。そこら辺はさすがに上手いんですよね。
脇役陣も芸達者ばかりだったので安心して観ていられたし。鈴木社長役の伊東四朗さんとか、本人が何するわけでもないんですけど、いい感じで脇を締めている感じだし。
割と最初のシーンで、阿部さん演じる鬼塚のサイトに荒らしで入ってきた堤さん演じる内藤と鬼塚のコメントの応酬がまず笑いました。ここはけっこうみんな笑っていましたね。テンポもすごく良くて個人的に好きなシーンの一つです。コメントでよく使う(爆)とか(笑)とか出てきたり。(呆)は私は(あきれる)って意味で使いますが、映画では(あほう)になってました。これはこれで面白かったですけどね^^;。
一見さんお断りってことで鬼塚が落ち込むシーンがミュージカル仕立てになっていましたが、これはちょっとクドかったかな。ちょっと長く感じました。みんな上手いので観れましたけど。
ヒロイン富士子役の柴咲コウさんも良かったですけど(ショートホープのシーンはナイス(爆)!)、駒子役の小出早織さんも良かったです。彼女京都出身なんですね。女優さんなんですけど、すごく舞妓姿がハマっているというか、舞妓の風情がちゃんと感じられるんですよ。
主要キャスト以外は誰が出演しているか知らなかったので、西陣の社長役で植木等さんが出てこられた時には驚きました。数分のカットでしたけど、ちょっと感慨深かったです。これが遺作になったんですねぇ。
舞妓・芸妓さんの世界を面白おかしく描いていますが、肝心な点(仕事の内容やしきたり等)はきちんと描いているし、親しみやすく分かりやすい見せ方をしているのは良いと思います。まぁ、もっとドロドロしたものもあるんでしょうけど(「SAYURI」みたいな^^;?)、そこはクドカンらしいコメディですし現代的ですよね。
ハチャメチャな展開ですけど、最後は上手い締め方をしていて、最後まで楽しめました。
ひたすら気楽な気分で観たい方にはもってこいの作品だと思います。
クドカン独特のドタバタっぷりが苦手な方にはキビしいけど(笑)。
[映画] 舞妓Haaaan!!!の公式サイトどす。