L change the World:公式サイト
『L change the WorLd』特集 ドガッチ[DOGATCH]
この映画は、松山君の“L”がアリかナシかで評価が大きく分かれる映画だと思いますね。原作・アニメに思い入れのある人には拒否反応もあるかもしれないなと。なにせ、走ったり跳んだり自転車に乗ったりと、多分原作ではありえない行動満載ですから(笑)。
私は映画から「デスノート」に入ったので、“L”といえば松山ケンイチ君のLになる訳です。なので純粋に楽しめた映画でした。
ストーリーとしては、大したひねりもない話でした。細菌兵器やらテロやら、まぁ王道的な展開でしたね。環境問題やらを絡めているので、今どきの題材として悪くないとは思いましたけど。邦画にしてはロケのスケールなど大がかりだったので、多少の迫力はありましたけど、どこかイマイチ感が残ってしまうのは何故なんでしょう(笑)。せっかくLが主役なので、個人的にはもう少し話にひねりが欲しかったですけど。まぁ、この後続く話でもないので、話の構成としては妥当なところかもしれませんが。
今回敵である“環境保護団体ブルーシップ”も、主要メンバーは良かったと思いますが、もう少し団体としての厚みが見えたら良かったかな。佐藤めぐみさんが思いっきりはじけてましたね(笑)。清楚な雰囲気と行動のギャップは見ていて楽しかったけど、ちょっと目を見開きすぎ(爆)。
主演の松山ケンイチ君はもちろんですが、準主役ともいえる真希役の福田麻由子ちゃんとBOY役の福田響志君も良かったです。
まぁ、子役も含めて主要キャストがちゃんと演技のできる面々だと、この手の映画でもそれなりに楽しめるんだよなぁ、とつくづく思いましたね。
福田響志君って、大友克洋さんの漫画にでてきそうな顔だなとずっと思っていたんですけど、そう見えるのは私だけ^^;?。
あとね〜、他の観客も思わず笑っていたのが、ナンちゃん(南原清隆)の登場シーン(笑)。う〜ん、役回り的にコミカルな演技ができる人がいいのは分かりますが、如何せん彼自身のキャラが立ちすぎているというか、FBIに見えないというか…。ナンちゃん自身は嫌いじゃないんですけど、今回のキャスティングでこの人だけは不満が残りました。
松山“L”ケンイチ君の細かい仕草は見ていて楽しかったです。電車の吊革にぶら下がっているシーンとか、BOYへの対応に困っている姿とか。特に、真希が“L”の肩にもたれてきた時のドギマギぶりは良かったですねぇ^^。
エンディング後の映像がちょっとだけしかなかったのは残念でしたけど、最後まで“らしい”感じで良かったかなと。
そういや今回も音楽はカッコ良かったです。レッチリの後でどうするんだろうと思っていたらレニー・クラヴィッツとは。そうきたか(笑)。
なにはともあれ、松山“L”ケンイチファンの方は見て損はない作品だと思います。